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サブ降格を経験した背番号10、
三好康児がアジア大会で学んだこと (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 また、その前日に発表された日本代表のメンバーに同世代の堂安律(フローニンゲン)、冨安健洋(シント=トロイデン)、伊藤達哉(ハンブルガーSV)が選出されたことについて、こう語った。

「いや、もう刺激しかないです。自分たちが目指す舞台なので、悔しい気持ちもあるし、やってやろうっていう気持ちもある。監督は森保さんだから、この大会、次の1試合で変わる可能性があると思うので常にチャンスですし、自分たちはできるんだぞっていうところを見せるしかないなと思っています」

 韓国戦での三好のパフォーマンスからは、覚悟がしっかりと伝わってきた。取り囲む韓国選手を切り裂くようにドリブルを仕掛け、ノールックで左足からスルーパスを放った。日本の最初の決定機も、三好の単独突破からのシュートだった。

「スタートから出してもらったので、ベンチに座っているメンバーの分もやろうと思っていたし、自分が出る価値をピッチで証明するため、勝つつもりでやっていました」

 120分に及んだ激闘は、1-2で敗れた。試合後、三好は悔しさをにじませながら、視線を前に向けた。

「この悔しさを今後に生かさなければならない。この悔しさを味わったのは僕たちしかいないし、この悔しさを晴らせるのも僕たちしかいないので、これから先、もっと大きな舞台で戦えるように自分たちが成長できれば、と思います」

 今大会中に三好と交わした会話のなかで、とくに印象深いものがふたつある。

 ひとつは、0-1で敗れたベトナムのあと、「U-21代表の活動も5回目になり、コンセプトも浸透してきたなか、ピッチ内での自主性が求められる段階になってきたが」という言葉を投げかけると、うなずきながら聞いていた三好は、強い口調で語った。

「僕らはもう子どもじゃないですし、プロ選手としてやっているので、その責任感というか、ピッチの上で結果を残していかなければ先がないっていうことを、それぞれが感じないといけない。監督も指示をしてくれるけど、プレーするのは僕ら。自分たちがもっと大人にならないといけないと思います」

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