森保ジャパンが今やるべき選手選考。「なんでこの選手を?」でいい (2ページ目)

  • text by Sportiva photo by AFLO

杉山 そうすると、アジアカップは結果が出ない可能性もあるじゃないですか。でも、それはしょうがないですよ。「俺たちは4年後を考えているんだから、ここはちょっと新戦力を発掘しましょう」と。実績のある選手をまったく無視するわけにはいかないかもしれないけど、「強化の場に充てることにしました」と考えればいいんです。

浅田 具体的なメンバーでいうと、わかりやすいところから言えば、まず三竿健斗(22歳/鹿島アントラーズ)とか井手口陽介(22歳/グロイター・フェルト)とかになりますよね。ただ、井手口の場合、クラブを離れることが不利益になるんだったらクラブに集中してもらったほうがいいのかもしれない。この夏ヨーロッパに移籍した他の若い選手もそうです。一方で、三竿などは、「4年後はお前が主役にならなきゃいけないんだよ」という意味でも、アジアカップのような国際大会を、フルに経験させるというのはすごく大事だと思う。

杉山 長谷部誠と同じスタイルである必要はないけれど、やはりあのポジション、セントラルMFにいい選手がいないとサッカーは機能しないんです。そういう意味で長谷部の後継者を誰か育てなきゃいけない。それをまずやらないとダメですよね。僕は三竿、いいと思います。鹿島で彼を見たとき、東京ヴェルディにいたときより急に伸びたと思った。

浅田 長谷部でいうと、キャプテンをどうするかという問題もあります。順当なところでは吉田麻也(29歳/サウサンプトン)なんでしょうけど、吉田だって年齢的に4年後はどうなっているかわからない。若くてもリーダーシップをとれる選手が必要で、長谷部だって初めてキャプテンになった2010年の段階でいえば、ベテランではなかったし、特別な経験もなかったのに、ああなったわけだから。

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