阿吽の呼吸で攻撃を活性化。韋駄天トリオはU-21森保Jの生命線だ (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 上田はDFとの駆け引きに優れ、スルーパスの引き出し方やクロスへの入り方がうまい本格派のストライカーだ。途中出場したマレーシア戦では試合終盤に自ら獲得したPKを決めて決勝ゴールを奪った。

 その試合のあと、「自分は大学生なので、プロに負けたくないという気持ちがある。絶対に何かを持ち帰ろうという強い気持ちで毎回臨んでいる」と決意を語り、指揮官も「彼を起用しているときは、毎回チャンスを作ってくれる」と高く評価したが、サウジアラビア戦もベンチスタートだった。

 キャプテンを務める三好は、シャドーアタッカーとして攻撃の中心になることを期待されたが、ピッチ状態の悪さに苦戦し、持ち前の技術を存分に発揮できずにいると、マレーシア戦、サウジアラビア戦はベンチスタートを余儀なくされた。

 途中出場したサウジアラビア戦では右サイドで攻撃を活性化したが、「点を獲りたかったので、まだまだ足りない」とアピール不足を悔やんだ。

 U-21日本代表はベスト4に進出したことで、準決勝、決勝もしくは3位決定戦と、あと2試合戦うチャンスを得た。準決勝のUAE戦は中1日で行なわれるため、メンバーの入れ替えは十分あるだろう。韋駄天トリオのさらなる活躍とともに、結果に飢える上田、三好のパフォーマンスにも期待したい。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る