2018.08.24

身体と心を蘇らせた広島・青山敏弘
「変わっていく自分にびっくりした」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • (株)サンエス秋田耕二●撮影 photo by Akita Koji

青山敏弘インタビュー@前編

 昨シーズンは降格圏目前の15位――。過去3度のJ1優勝を誇るサンフレッチェ広島は、まさかの残留争いを強いられた。ところが今シーズン、広島は見事に蘇った。開幕から9戦負けなしで勝ち星を積み重ね、首位の座をがっちりとキープ。そのチームをひとつに束ね、牽引しているのが、2004年から在籍する青山敏弘だ。キャプテンを務める32歳の青山に、現在の心境を語ってもらった。

サンフレッチェ広島ひと筋の青山敏弘が今年の快進撃を語る―― 昨シーズン残留争いに巻き込まれて苦しんだサンフレッチェ広島が、今シーズン見事に蘇りましたね。序盤は隙のないタイトな守備で勝ち点を積み上げてきましたが、今は攻撃のバリエーション、コンビネーションも増えた印象です。

青山敏弘(以下:青山) 昨年ぎりぎりで残留して、何からどうすればいいのか、っていうところで城福(浩)さんが監督に就任して、しっかりオーガナイズしてくれて。前半戦は本当に隙のない戦いができたし、何より結果が出たので、自信を持つことができましたね。

―― やはり、結果がすべてですからね。

青山 そのなかでも、守備から攻撃、攻撃から守備のつながりをすごく感じられた。これが自分たちの強みだなって。それと、個人の強みがそのままチームの強みになっている。個人のよさを出すのにもっとも合ったスタイルが、今のチームのやり方だなって。

 昨年は個人としても苦しんだから、今年、自分が少しずつよくなっていくのが本当にうれしくて。チームのなかで自分が生きている……そう感じられたことが自信になった。優勝したいとかじゃなくて、それだけで十分。1試合、1試合、みんながすべてをかけて戦えていると思うし、リーグ戦とルヴァンカップのふたつのチームが互いに高め合えたと思うので、みんなでつくり上げている、という感覚がすごくありますね。

―― 城福監督のチームづくりや指導については、どう受け止めていますか?

青山 シーズンに入る前に、グループミーティングに呼んでもらったんです。そこで「こういうサッカーがしたい」とか、「理想はつなぐサッカーだけど、まずは守備から入る」という話を聞いて。ただ、おっしゃっていることはわかるんですけど、果たしてそのサッカーをみんなで作っていけるのかどうかはわからなかった。でも、まずは守備のところから徹底してやっていったんです。