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西野ジャパンの「ポリバレント度」を判定 (2ページ目)
採用する布陣が4-2-3-1なのか4-3-3なのか、はたまた4-4-2なのか定かではないが、4-2-「3-1」なら「3-1」のところを、試合中、状況に応じて動かしたがっている口ぶりだった。
実際、たいていのチームのメンバー交代は「3-1」に集中する。後ろ目に位置する選手より、前目に位置するアタッカー陣を動かすことが、オーソドックスな采配だ。
西野監督もそれに従おうとする様子である。センタリング&シュート。大迫こそ真ん中の位置に固定されたままだったが、その他の選手は右でも左でもプレーした。適性が左にありそうな選手も、右からクロスを送り込み、右に適性がありそうな選手も、左からクロスを送り込んだ。
人形がディフェンダーという緩い設定の中で行なわれた練習ながら、西野監督が各選手の適性をチェックするいい機会、まさにテストになっていた。
左、真ん中、右。対応の幅が広い選手は誰か。2トップ、3トップ、1トップ。いずれにもフレキシブルに対応できる選手は誰か。合宿初日の練習後、西野監督は「ポリバレント」がひとり歩きしていることを察してか、「もちろんスペシャリストも必要だ」と述べたが、それはどちらかと言えば、後ろで構える選手にあてはまる。
アタッカー4人の中で、動かせない選手の数が多いほど、交代の選択肢は減る。全員がすべてのポジションをこなすことができれば、選択肢は膨らむ。ベンチに下げる選手と異なるポジションの選手を投入する戦術的交代も行ないやすくなる。戦術的交代が決まれば、攻撃の目先は大きく変わる。相手を驚かす効果がある。
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