杉山・浅田両氏が西野ジャパンを熱烈選考。「大島僚太中心の代表に」 (4ページ目)

  • text by Sportiva photo by Fujita Masato

杉山 ウィング的な選手で言えば、遠藤渓太(横浜FM)、そして伊東純也(柏)も悪くない。そしてCFは、サッカーのスタイルが変われば、選ぶ選手も変わってくる。ハリルホジッチだったら、やはりトップにはキープ力ある選手がほしかったんです。そうすると大迫勇也(ケルン)、杉本健勇(C大阪)が優遇されるということになる。でも西野さんになって価値観が変わったら、小さな選手にもチャンスがある。岡崎慎司(レスター)、興梠慎三(浦和)、小林悠(川崎F)のようなタイプのセンターフォワードです。

 そしてセンターフォワードの味付けをどうするのかによって、トップ下も変わるじゃないですか。岡崎がワントップにいれば、本田圭佑(パチューカ)がトップ下とか。トップにキープ力がないときは、その下にキープ力があるとバランスが取れるんです。そのへんのコンビネーションも微妙です。

浅田 ハリルホジッチは圧倒的にJリーグを軽視していたから、例えば中島翔哉を呼んだときに「皆さんには発見だったかもしれないけど、私はずっと追跡していた」と言った。でも、FC東京にいたころから明らかによかったわけで、お墨付きを海外のクラブに求めていたような印象があった。西野ジャパンでは、正当にJリーグで活躍している旬な選手を見極めてピックアップするような流れにしてほしいですね。

 その意味では、若手重視とは逆行してしまうけど、札幌の躍進をけん引している都倉賢はおもしろい。フィジカル能力は日本人離れしているし、点を獲るだけでなく、ボールの収め方もうまくなっています。同じ札幌の三好康児も、狭い局面で無理がきく。21歳という若さも魅力です。

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