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西野ジャパンのサッカーを心配する。
「ザック時代に戻るのはやめて」 (3ページ目)

  • text by Sportiva photo by Fujita Masato

杉山 だからうまくいっているときはいいけど、うまくいかなくなったら......というパターン。代表はある程度、タレントはそろっているのだから、もしかしたらそれでいいのかもしれない。だけどW杯では相手はみんな強いので、ある程度、作戦を考えないと無理じゃないかと考えるのが普通でしょう。馬なりで戦ったらやられるよ、と。

浅田 Jリーグで一番多くの試合数やったとか言うけど、特別に何かを残しているわけではない。これが風間八宏さんだったら、記録には残ってないかもしれないけど、記憶には残るチームを作っているというのがありますけが、そういうわけでもない。西野さん時代の名古屋グランパスやヴィッセル神戸に特別キャラの立った何かがあるかというと、そうでもない。ガンバのときは、たまたまタレントがいたから優勝したというところがあります。

杉山 この時期の監督交代について「本番に間に合わない」という人がいるけど、たぶん1日前に代えたって間に合うんです。ただ、問題は間に合うか間に合わないかではなくて、負けたときに悔いが残るかどうか。4年間を計画的に行なって、それで負けたなら悔いはないじゃないですか。その意味においては、悔いが残ると思います。 

浅田 その意味で思うのは、とにかく後戻りはやめてほしいなということです。すごくザックリ言っちゃえば、ザッケローニ時代に戻るのはやめてほしい。言い方は悪いけど、たとえいい結果が出ようが、何も遺産としては残らないチームとしてW杯に出るぐらいだったら、若い選手を使ってほしい。

杉山 はっきり言って、みんなそれほど期待してないのだから、うまくいったら大ラッキーじゃないですか。だから西野さんにはもっと軽く考えてもらって、「いい試合をやったら、けっこう喜んでくれる」というぐらいの気持ちでいくほうがいいと思います。

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