2018.03.28

ハリルに「8年前の岡田ジャパン」再現は
無理。協会は7日以内に解任を

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 逆にその負の側面ばかりが目立つ。パスはこれまでの代表よりはるかに繋がらなくなった。ボール支配率は自ずと低下。リズムや間が取れず、展開力の低い、見映えの悪いサッカーに陥っている。

 メンバー選考に計画性がないことも混乱に輪を掛ける。選手選考の経緯を見れば、一目瞭然。「そのとき調子のよい選手を選ぶ」という調子優先の選考法では、チームは形成されていかない。サッカーはチーム競技であって、個人競技ではない。マラソンやフィギュアスケートとは違う。周囲とのコンビネーション、布陣との兼ね合い、協調性など、選手起用には様々な視点が不可欠になる。そうした当たり前の追究をハリルホジッチは軽んじている。

 その一方で、好みの選手は使おうとする。宇佐美貴史、原口元気は、ブンデスリーガ2部で少し活躍しただけで招集される。調子に基づく競争だとしても、必ずしもフェアに見ているわけではない点が、話をややこしくさせている。

 最終的にプレーをするのは選手なので、悪く見えるのは彼らになるが、それを問題視して批判しようという気にはなれない。

 キャプテン長谷部誠が中盤で致命的なミスパスを送っても、山口蛍が積極的にボールに絡もうとしなくても、植田直通がフィードをミスしても、原口元気が協調性のないプレーをしても、それは当初から予想できたことなので、選手を責める気は起きない。

 これも話をややこしくさせている原因だが、すべての責任は代表監督にある。監督がそれさえも想定内だと強気を張るなら、まだ信じようとする気は残るが、実際はその逆だ。監督までも一緒になって落胆する様子を見せられると、もはや打つ手なし、と言いたくなる。