2018.03.29

選手も監督も協会も…誰も
「代表チームの問題」を解決しようとしない

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 この試合をどう受け止めるべきなのか――。その解釈が難しい試合だった。

 日本代表はベルギー・リエージュでウクライナ代表と親善試合を行ない、1-2で敗れた。マリ代表と1-1で引き分けた試合と合わせ、今回のベルギー遠征は1分け1敗。開幕まですでに3カ月を切ったW杯へ向け、期待が膨らむものだったとは言い難い。

日本はウクライナに1-2で敗れた とはいえ、試合内容に目を向ければ、今回のウクライナ戦はマリ戦よりも数段よくなっていた。攻守にアグレッシブなプレーが見られ、選手たちは”サッカーをやっていた”。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の言葉を借りるなら、「敗戦で喜ぶことはできないが、前の試合よりもよかった。悪くないものもたくさん見られた」ということになる。

 しかし、見方を変えれば、試合内容がよくなっていたにもかかわらず、W杯本大会に出場することもできないウクライナ相手に、完敗を喫したのだ。

 ハリルホジッチ監督は「試合終盤に2、3回チャンスがあった」とし、「ドローに近い試合だった」と結論づけたが、客観的に見て、攻撃機会の数でも、決定的チャンスの数でも、上回っていたのはウクライナのほうだ。ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコ監督が「セットプレーから1点を献上したが、試合全体を通してボールを支配し、ゲームをコントロールすることができた」と語ったとおりである。