スケールは稲本、福西クラス。U-21最年少の伊藤洋輝が衝撃プレー (5ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

「自分のサイズで視野が広いのは武器だと。それをなくしたらストロングがなくなるぞ、と言ってくれる。守備の部分では、ガチャガチャ取りにいくよりも、コースを限定しながら味方に取らせることをもっと意識して増やせ、と言われますね」

 一方、チームメイトにはヨーロッパでのプレーを経験した中村俊輔と山田大記がいる。彼らから聞くヨーロッパの話が、伊藤にとって刺激にならないはずがない。

「大記くんから、ドイツではデカい中盤が多くてガチャガチャしていると聞いて、そういう守備も必要なんだろうなと思う反面、コースを限定するところをもっと磨いてヨーロッパで勝負できればいいなって。ほかにも(川又)堅碁くんもいますし、去年は3バックの左に入ることが多かったので、アダ(アダイウトン)とマッチアップすることが多くて成長につながった。毎日吸収することばかりでした」

 北朝鮮戦で伊藤が見せたダイナミックな飛び出しは、同じポジションの先輩にも影響を与えていた。1戦目、2戦目に連続スタメンを果たし、攻撃の組み立てを担ったMF井上潮音(いのうえ・しおん/東京ヴェルディ)が、伊藤から得た刺激について明かす。

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