森保ジャパン2連勝も、まだサンフレッチェ全盛期に及ばぬ部分は何か (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 2連勝で決勝トーナメント進出が決まった日本は、グループリーグ最後の北朝鮮戦で勝つか、引き分けで首位通過となり、敗れれば2位通過となる。もちろん、勢いを持続して準々決勝に入っていくには最後も勝って締め括(くく)りたいところだが、現実的に準々決勝を考えれば、通過順位にはあまり意味がないだろう。

 というのも、準々決勝の相手はカタール、ウズベキスタン、中国のいずれかで、3カ国ともそれほど力の差はない。そして試合会場も、首位通過の場合は移動せずに江陰に残れるが、ピッチ状態がかなり悪く、日本にとって決して好ましい条件ではない。一方、2位通過の場合は常州へ移動しなければならないが、ピッチ状態は万全。どちらにも一長一短があり、どちらかが明確に有利とは言えないからだ。

 ならば、首位通過にこだわる必要はなく、第3戦ではこれまで出場機会がなかった選手にチャンスを与えることもできるだろう。森保監督は語る。

「チーム立ち上げからまだ間もないので、準々決勝やグループ首位とかを考えずに、1戦1戦ベースアップできるようにやっていきたい」

 東京五輪を目指すチームにとって初の公式戦は、選手の戦術理解度を高め、かつ、その選手のパイを増やしていくという点で、理想的な展開で進みつつある。

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