小野伸二、稲本潤一、中村憲剛、松井大輔が教える「W杯の勝ち方」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • テレビ朝日●写真提供 photo by (c)tv asahi

「グループリーグを突破した大会では、チームにベテラン選手がいて、チームを盛り上げてくれたおかげで、チームに一体感が生まれた。うまくいかないことがあったり、不穏な空気になったりしても、そういう選手を軸にしながら全員が同じ方向を向いて、そこから脱することができるようなチームを作り上げることができればいいかな、と思います。2006年大会のときは、初戦でショッキングな負け方をして、しかもベテラン選手がいなくて、チームとして戦うことがすごく難しくなったので......。

 今回は初戦のコロンビアが厳しい相手だけど、そこで勝てば逆に大きな自信を得られて、勢いに乗れる。そうして、グループリーグを突破して、ひとつでも上を目指してほしい」

 2010年大会で日本のグループリーグ突破に大いに貢献した松井は、ロシアW杯に臨む日本代表について、どう見ているのか。

「(世間では)なんか、余裕でグループリーグ突破みたいなことを言われていますけど、そんなことはない。4カ国、それぞれにチャンスがあるというだけで、かなり厳しい戦いになると思います。特に日本にとっては、最初のコロンビアがね......。南米チームとの初戦はすごく難しい。しかも、ポーランドも強いし......」

 現在、そのポーランドでプレーしている松井。同代表チームについてはこう語る。

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