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ブラジル超高速カウンターの止め方。
吉田麻也が挙げた3つのポイント (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 また、36分のシーンでは失点に直結している。この時間のブラジルは、自陣の深い位置で守備ブロックを作っていた。

 ペナルティエリア付近で守備を固めるブラジルの選手は9名。右サイドから中央部にカットインし、時間をかけてドリブルする久保裕也(ゲント)からボールを奪うと、ブラジルはふたたびカウンターを開始した。日本はカウンターの一次攻撃こそしのいだものの、二次攻撃で左サイドを破られ、GKとセンターバック間のスペースに速いクロスボールを入れられて失点した。

 いずれもブラジルの選手は、「ここがチャンス」と言わんばかりに複数の選手がゴール前へ一斉に流れ込み、しかも、全速力で駆け上がりながらボールスキルはまったくブレなかった。カウンターのスピード、厚み、スキルと、世界最高峰との差を見せつけられた場面だった。

 プレミアで経験を積んできた吉田によれば、こうしたカウンターに対処するポイントは3つあるという。

「ひとつは、前がかりになっているときに横パスでボールを失わないこと。横パスのほか、横方向へのドリブルもそうです。その横パスをかっさらわれたりすると、最低でもふたりは置き去りにされてしまう。

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