「シンジがベンチだなんて...」。負けを認めた豪州メンバーの日本選手評 (2ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 自力での出場権獲得が消滅した彼らのW杯出場は、サウジアラビアvs日本の結果に委ねられることになった。会見場は重い空気に包まれていたが、プレーした選手たちは気持ちを切り替えているようだった。かつて、ジェフユナイテッド千葉でもプレーしていた主将でDFのマーク・ミリガンはこう言う。

「日本が勝者にふさわしかった。僕たちはボールを持ってはいたけれど、相手を脅かしていたとは思わない。勝利につながるようなパフォーマンスではなかった。そこは本当に残念だけど、とにかく今は前を向いて、火曜日のとてつもなく重要な試合にすべてを注ぎたい。(W杯出場を)自分たちの力で決められないのは残念だけど、とにかく全力を尽くしてW杯に行きたい」

 さらに、日本の印象を尋ねると、「すばらしいユニットだったね。組織的な守備は堅牢だったし、スピリットも伝わってきた。誰が特別によかったかは別にして、とにかく素晴らしいチームだ。W杯出場が決まったことを祝福するよ」と潔く負けを認めた上で、エールまで送ってくれた。

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