ハリルホジッチよ、2日前合流の本田と長友はベンチに回せ (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 9月と同様、今回も集合からイラク戦まで準備期間が5日しかなく、欧州組は初日、2日目、3日目と段階的に帰国するため、メンバー全員が揃うのは試合2日前なのだ。

 9月のUAE戦2日前には、「本当は10日間かけるトレーニング」を1日に詰め込んだというが、効果があったかどうかは別にして、それができたのも常連組ばかりだったからだろう。主力選手に替えて新しいメンバーをたくさん呼べば、"おさらい"に時間を割かなければならない。9月・10月シリーズではそんな余裕がないため、ハリルホジッチ監督が「いつものメンバー」を選んだのは、想定内だった。

 しかし、だからといって、移動の疲れから回復しておらず、時差ボケを抱え、コンディションが整っていない選手を起用すれば、チーム全体のクオリティは著しく下がり、UAE戦と同じ過ちを犯すことになる。

 だから今回は、スタメンの変更を求めたい。ベンチスタートに回ってもらうのは、本田圭佑と長友佑都――。セリエAでプレーするふたりだ。

 9月のUAE戦後の会見で、ボールを速く動かせなかった要因について問われたハリルホジッチ監督は、こんなふうに答えている。

「疲労は考えられる。そして何人かの選手は、プレーを実行するだけのフィジカルコンディションではなく、何人かの選手はほとんどプレーできなかった。なぜ、この選手を選んでしまったのかと、私も自分自身への疑問がある」

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