サッカー五輪代表、腕試しのブラジル戦は「叩きのめされろ」 (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 時事通信社●写真 photo by Jiji photo

 左サイドハーフを務めるガブリエル・ジェズスも、A代表経験者だ。昨季はブラジル全国選手権の新人王に選ばれ、こちらもヨーロッパのビッグクラブによる争奪戦が繰り広げられている。さらにはトップ下を務め、サントス時代にネイマールとともにプレーしたフェリペ・アンデルソン、ディフェンスリーダーとしてチームをまとめるロドリゴ・カイオなど、好タレントを挙げれば枚挙にいとまがない。

 そんな大会屈指のチームと開幕前に戦えることを、日本の選手たちも心待ちにしている。

 2011年のU-17ワールドカップでブラジルと対戦し、敗れた経験を持つDF植田直通は、「どれだけやれるか確かめたいので、思い切りぶつかっていきたい」と力強く宣言。2014年10月にシンガポールで行なわれたブラジルとの親善試合に先発したDF塩谷司も、「あのときは圧倒的な差を見せつけられた。ブラジル戦というのは、いちサッカー選手として思い入れがあります」とリベンジに燃えている。

 7月22日にブラジル入りした日本代表にとって、目下のテーマは、コンディショニングとオーバーエイジの組み込みだ。

「自分たちが強い、という考えはアジアのときから持っていない。その姿勢はもちろん、オリンピックでも変わらない」

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