2016.07.30

サッカー五輪代表、
腕試しのブラジル戦は「叩きのめされろ」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 時事通信社●写真 photo by Jiji photo

 ワールドカップを5度も制し、自他ともに認めるサッカー王国ブラジルが、なぜか手にできていないビッグタイトル――。それが、オリンピックの金メダルだ。

攻撃面のカギを握るオーバーエイジの興梠慎三 悲願を成し遂げるべく、1996年のアトランタ五輪以降、3人のオーバーエイジを起用して、いつも「歴代最強」とうたわれるチームを送り込んでいるが、アトランタ五輪では銅メダル、2008年の北京五輪でも銅メダル、4年前のロンドン五輪では銀メダルに泣いた。

 そんなブラジルにとって、自国開催となるリオ五輪は非願成就の大きなチャンス。同じく自国開催だった2年前のワールドカップでは準決勝で敗れたため、同じ轍(てつ)は踏むまいと、今回は気合いの入り方が違う。

 そうした鼻息の荒さを象徴するのが、FCバルセロナ所属のネイマールのオーバーエイジでの招集だ。言うまでもなくA代表で10番を背負うサッカー王国の大黒柱が4年前の銀メダル、2年前の準決勝敗退の雪辱を果たすため、リーガ・エスパニョーラ開幕前の大事な時期にもかかわらず、母国にかけつけた。

 警戒すべきは、ネイマールだけではない。センターフォワードのガブリエル・バルボサは、「ネイマールの後継者」とも呼ばれるストライカーで、すでにA代表に選出され、ヨーロッパのビッグクラブも獲得に動いている逸材だ。左足から放たれる強烈なシュートは「ガビゴル」と呼ばれ、今やそれが彼のニックネームにもなっている。