残る枠は「2つ」。リオ五輪・
サッカー代表メンバー18名が見えた

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 リオ五輪の開幕まで、およそ1ヶ月――。国内最後となるテストマッチで、日本は本大会に出場する南アフリカに4-1で完勝した。

 もっとも、長距離移動のためにコンディションが整っていない南アフリカをホームで迎え撃ったわけだから、勝つのはある意味当然のこと。チームを率いる手倉森誠監督にとってより重要なのは、7月1日のメンバー発表に向けて、負傷者の回復具合を確認すること、当落線上にいる選手たちを見極めることだったはずだ。

4点目を奪って「ジャガーポーズ」を披露する浅野拓磨(右)4点目を奪って「ジャガーポーズ」を披露する浅野拓磨(右) 負傷者の回復という点において指揮官を喜ばせたのは、中島翔哉と室屋成の復活と、そのパフォーマンスだろう。

 右ひざ内側側副じん帯損傷から復帰した中島は、2トップの一角として先発。矢島慎也とのコンビネーションで左サイドから切り崩しただけでなく、ゴール前の危険なポジションに飛び出して2ゴールをマーク。後半はサイドハーフも務め、90分フル出場を果たした。

 背番号を10から13に"格下げ"して奮起を促した指揮官も、この活躍には「本当に普段、試合に出てない選手なんだろうか。切れ味もあるし、好調だった」と目を細めた。

 左足ジョーンズ骨折から復帰した室屋は右サイドバックとして先発し、45分には右サイドを突破して矢島のゴールをアシスト。67分からは「久しぶりだった」という左サイドバックでもプレーし、ユーティリティ性もアピールした。

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