2016.06.09

ポゼッション+ダイレクトプレー。ハリルJ敗戦も、攻撃に明るい兆し

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki  松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 7-2で圧勝したブルガリア戦から一転、日本代表はキリンカップ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナに1-2で敗れた。

「ガッカリしている。集中力に欠け、得点直後に失点。ミーティングで言ったばかりのことが起きた」

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、怒り心頭といった様子でそう語った。

母国ボスニア・ヘルツェゴビナに逆転負けでうつむくハリルホジッチ監督 確かに、ブルガリア戦から2試合連続2失点は大きな課題だ。数の問題というより、失点の仕方が悪い。どの失点も、止めようもないほど鋭い相手の攻撃にさらされたわけではなく、「何でもない形」(DF森重真人)から奪われている。

 キャプテンの長谷部誠は語る。

「失点の仕方が、あまりにも簡単にやらせすぎた。誰の責任というより、チームとしての守備のところで(ボールに対して)行き切れていない。相手のFW(2得点したミラン・ジュリッチ)はセリエB(チェゼーナ)の選手。世界にはあれ以上の選手がゴロゴロいる。あらためて自分たちの立ち位置を考えさせられる」

 そして、厳しい表情のまま、「守備の改善は正直、かなり急務」と付け加えた。