2016.06.02

緊張感が違う!新生なでしこジャパンは女王アメリカに通用するのか?

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • photo by Kyodo News

 日本時間の3日、朝10:30キックオフ、いよいよ新生なでしこジャパンが初陣を迎える。相手は、W杯女王のアメリカ女子代表だ。
 
 会場となるデンバーは、標高1マイル(1600m)で「マイル・ハイ・シティ」とも呼ばれる。気圧が低く、酸素が薄い。練習場まで、20分間歩くだけで息が上がり、肺が小さくなったように感じる。

初陣を勝利で飾るべく、調整を行なうなでしこジャパン 阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)も、「練習中に息が上がりやすく、ゼーゼーしてしまう」と話す。だが、移動の疲れと時差ボケがある中で、当初試合ギリギリまでかかると予想されていた高地への順化は予想以上に順調に進んでいる。チームは2日間の練習を精力的にこなした。

 そして、この2日間でチームにある「変化」が起きている。

 戦術面で劇的な変化が加えられたわけではない。しかし、パスのテンポが上がり、攻撃にリズムが生まれた。結果、なでしこジャパンのサッカーに力強い生命が宿りつつある。

 高倉麻子監督がメンバーを発表したのが5月20日。そして、海外組も含めて選ばれた20名が顔を合わせたのが30日。それから、僅か2日間の出来事である。

 指揮官は、何を変えたのか。チームの変化にはいくつかの伏線があった。まずは初日の練習に遡る。