2試合でたった1点。サッカー五輪代表の決定力不足につける薬は? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Watanabe Koji

 1月に行なわれたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(アジアU-23選手権)の韓国戦では、一撃必殺の武器となった浅野のスピードも、このレベルになると絶対的なものにはなりえない。ただ単純にDFラインの裏へボールを蹴って、ヨーイドンで浅野が走るだけでは決定機を作るのは難しい。

 浅野の存在は、今大会でも間違いなく相手にとっての脅威となっている。だが、このレベルになると、それだけに頼って得点できるほど圧倒的な速さではない。

 裏を返せば、浅野のスピードという最大の武器を、チーム全体でどう生かすか。そこに日本の得点力アップのカギがある。浅野が語る。

「元々自分のスピードを生かすことには常に自信を持っているし、(相手が強くなったからといって)何かを変えるというよりは、自分が持っているものをすべて出すことが、ゴールに一番つながる方法だと思う。今のところ、まだゴールまで行けていないが、裏への意識や相手との駆け引きは、そんなに悪くないと自分でも手応えを感じている」

「ジャガー」の異名を取る日本のスピードスターは、「ただ」と言葉をつないで、こう続ける。

「自分の動きやパスのクオリティ、パスの出し手とのタイミングを、チーム全体でもうワンレベル上げていけば、もっともっとスピードも生きると思うし、そこからのシュートも増えると思う」

 ポルトガル戦にボランチとして出場した、MF井手口陽介も、「最後のところで、もう少しクオリティの高いプレーができていたら、確実に2、3点は取れていた」と悔しがり、こう話す。

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