韓国との頂上決戦。先制しても、先制されても勝つ準備はできた (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  岸本勉●撮影 photo by Kishimoto Tsutomu

 では、決勝で戦う今回の韓国は、いったいどのようなチームなのか。

 手倉森ジャパンが守備に重く、手堅いチームであるのに対し、シン・テヨン監督率いる韓国は攻撃力をウリにしたチームのようだ。

 システムは4−4−2をベースに、4−2−3−1、4−3−3、3−4−3などを試合中、試合ごとに使い分けてくる。韓国メディアによれば、シン・テヨン監督は5つのシステムを駆使するため、「5つの槍を持つ男」との異名が付けられているという。日本戦では、4−3−3のシステムで攻撃的に戦ってくることが濃厚だ。

 日本は南野拓実が所属するザルツブルクのチーム事情によってチームを離れたが、同じくザルツブルクに所属する韓国人選手、ファン・ヒチャンも離脱している。

 警戒すべきはインサイドハーフを務める7番のムン・チャンジンだ。A代表にも名を連ねるレフティは、攻撃に違いを生み出せるテクニシャンだ。

 また、22番のクォン・チャンフンは右ウイングながらゴール前に入ってくるのがうまく、その働きぶりはまるでセカンドストライカー。グループステージのイエメン戦ではハットトリックを達成している。さらにレバークーゼンに所属する10番のリュ・スンウは、左サイドからのチャンスメイクを担うだけでなく、クォン・チャンフン同様、得点力も兼ね備えている。

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