2016.01.30

韓国との頂上決戦。先制しても、
先制されても勝つ準備はできた

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  岸本勉●撮影 photo by Kishimoto Tsutomu

 2014年1月に手倉森ジャパンが立ち上げられて以来、公式戦で敗れた相手が2チームある。

 ひとつは2014年1月のU−22アジア選手権の準々決勝と、2014年9月のアジア大会のグループステージで対戦し、2度とも敗れたイラク。もうひとつが、アジア大会の準々決勝で顔を合わせた韓国だ。

アジア大会での敗戦を糧にチームを成長させてきた手倉森誠監督 手倉森誠監督はこれまで、「イラクと韓国を倒してアジアの頂点に立ちたい」「その両チームと対戦しそうな気がする」といった言葉を口にしていたが、リオ五輪アジア最終予選の準決勝でイラクを破ってたどり着いた決勝の舞台に、反対の山から韓国が勝ち上がってきた。

 指揮官の予感は現実のものとなり、希望はあと1勝で叶えられることになった。

 韓国の仁川で行なわれたアジア大会での韓国戦――。それは、ほとんど一方的に攻め込まれたゲームだった。

 岩波拓也(神戸)と植田直通(鹿島)のセンターバックコンビやGK牲川歩見(にえかわ・あゆみ/鳥栖)が奮闘し、なんとか0−0でゲーム終盤までこぎつけたが、88分に大島僚太(川崎F)が自陣ペナルティエリア内で相手にのしかかる形となり、これが不運にもPKの判定。これを決められ、0−1で敗れた。