2015.03.04

ポストアギーレと日本サッカー。スペインの醒めた視線

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi
  • 松岡健三郎●写真 photo by Matsuoka Kenzaburou

 日本代表監督を契約解除されたハビエル・アギーレ。契約解除の発端となる八百長疑惑の試合、レバンテ対サラゴサが行なわれたスペインだが、そのニュースは外伝の一報が届いただけで終わり。続報も大きな反響もなかった。それも当然といえば当然のことだろう。スペイン人が関与していないニュースを国内で大々的に取り上げる理由は見当たらない(アギーレはメキシコ人)。

 そこで今回の日本サッカー協会の決断と、その後の新監督探しに関して、ハビエル・アギーレをよく知る記者2人、ラモン・アルバレス氏とウスエ・マルティネス・デ・スニーガ氏(オサスナ時代)。そしてヴィッセル神戸でバクスター、松田浩両監督のもとでセカンドコーチを務めた経験があるフアン・ペドロ・ベナーリ氏に話を聞いてみた。

当初2月にも予定されていたアギーレ前監督への事情聴取は延期に まず始めに日本サッカー協会が決断した契約解除に関してだが、3人が口を揃えたのは、日本の文化を考慮し、協会の決断を尊重するが、「有罪でも無罪でもなく嫌疑をかけられただけで解任をするのは早い。これで無罪だったらどうするのか」と言うものだった。

 W杯予選の準備に影響を与えることが理由としてあげられていたことに関しても、ウスエ記者は「そうですか、とすんなり納得できるものではない。ハビエルが出頭を要請されても、彼自身が話した通り、代表の活動以外の日に出頭することになるだろうし、そういった影響を遮断し、集中できる環境を作るのが協会の仕事ではないのか」と、疑問を呈すのだ。