2015.02.18

不明朗な人事、商業主義…日本サッカー協会の問題点

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 長田洋平/アフロスポーツ●写真

緊急特集「よみがえれ! 日本サッカー」(11)
日本サッカー協会をめぐる5つの問題点(後編)

 日本サッカー協会の問題点を、(1)国際性の欠如、(2)ファンの知る権利に答えていない、に続いて指摘したい。

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(3)不明朗な人事

 サッカー協会の会長は、理事会という名の会議の席上で決まってきた。密室人事。悪く言えばそうなる。前任の犬飼基昭会長は、会長の座をなぜ突然、退くことになったのか。漏れ伝わるのは憶測ばかりだ。

アギーレ解任を発表する大仁邦彌サッカー協会会長(右) 大仁邦彌現会長の後任を決める次回からは、選挙制度が導入される。従来のやり方は不透明だとするFIFAから、強い要請を受けたためだ。統治能力のなさを国際バスケットボール連盟から指摘され、国際活動禁止処分を言い渡された日本バスケットボール協会のことを、冷笑する資格がサッカー界にどれほどあるか。これはかっこのいい話ではない。

 原博実専務理事は2009年、犬飼会長時代に技術委員長として協会入りした。犬飼前会長は、日本リーグでプレイした三菱重工の元選手。原専務理事も元三菱だ。その技術委員長就任は、昔の所属の縁が結んだ結果と思われても致し方ない。

 続いて会長に就任した大仁氏も元三菱。大学(慶応)も、犬飼氏の後輩にあたる。原専務理事との関係も密接だ。三菱重工時代、両者は監督と選手の関係にあった。原専務理事は2014年初めに、技術委員長から、専務理事という協会の実質ナンバー2に異例の昇進を果たした。これも両者の親密な関係から、と言われても仕方がない。