2014.08.20

今こそザックジャパンの敗因を徹底検証しよう

  • photo by JMPA,Kishimoto Tsutomu

検証ザックジャパン(1)
サッカージャーナリスト座談会(前編)

ブラジルW杯で日本がグループリーグ敗退に終わった直後、戦前の盛り上がりとは裏腹に、ザックジャパンの話題は一気に世の中から消えていった。日本サッカー協会をはじめ、テレビや新聞などの大メディアが、日本代表の敗因を厳しく分析し、検証するようなことはほとんどなかった。はたして、それでいいのだろうか。失敗に終わったときこそ、その原因をきちんと究明しなければいけないのではないか。そしてそれが、次世代に生かされ、日本サッカーの強化につながっていくはずである。そこで今回、杉山茂樹氏、浅田真樹氏、中山淳氏の3人のサッカージャーナリストに集まってもらい、ザックジャパンの4年間について徹底検証。日本代表が本当に強くなるにはどうしたらいいのか、探った――。

ブラジルW杯敗退後、ザッケローニ監督(左)の代表監督退任を発表する原博実専務理事兼技術委員長(右)。中央は大仁邦彌会長。なぜ日本は、敗因の検証をしないのか

――今回は、ザッケローニ監督が率いた日本代表の4年間、そしてブラジルW杯の戦いぶりについて検証してもらいたいと思っていますが、まずその前にうかがいたいことがあります。先頃、日本代表の新たな指揮官として、ハビエル・アギーレ監督(メキシコ)の就任が決まりました。W杯の検証がままならないうちに、新監督を決めてしまうのはいかがなものか、といった意見もあります。みなさんはどうお考えですか。

杉山 それは、一理ある。7月末、日本サッカー協会(以下、協会)の技術委員会でブラジルW杯を総括し、育成や審判、Jリーグなど各部門における今後の取り組みについて検討したあと、一応、原さん(原博実・協会専務理事兼技術委員長)が記者会見を開いたけど、"検証"と言うにはほど遠いものだった。「えっ、それだけですか?」って感じで、全然足りなかった。しかも、自分の責任をできるだけ回避するような検証しかしていないからね。

中山 これまでは、協会がW杯について検証をしても、それがあまり表に出てくることはなかった。それからすれば、原さんが技術委員長になって、今回のW杯における検証結果が「これこれこうだった」と説明したことは、いいことだと思いますよ。ただそれが、本当に"検証"と言えるものだったのかというと......さすがに違っていましたよね。どちらかというと、ブラジルW杯における惨敗を受けての、原さんの感想だったんじゃないかな、と。