遠藤保仁が分析「今の日本代表は、まだまだ発展途上」 (2ページ目)
2年前より成長している、ということはわかる。では、今のチームは完成の域に達しているということなのだろうか。
「アジアの最終予選は突破したけど、その後、アジアでやってきたことが、世界で通用した部分、しなかった部分があるわけでしょ。例えば、コンフェデのイタリア戦(3-4)ではアジアでやってきたことができたけど、ブラジル(0-3)やメキシコ(1-2)相手にはできないことのほうが多かった。今のチームは、そのできなかったことを『どうしますか?』っていうところにいる。だから、まだまだ発展途上ということだね」
遠藤の言葉は、アジア仕様から世界仕様へと変換が迫られる日本代表の、チーム作りの難しさを物語っている。2010年南アフリカW杯のときは、それが、大会直前だった。今回はコンフェデから、ということになるが、それ以降、チームは勝てなくなり、しばらく泥沼状態という時期を過ごした。
しかし昨年11月、オランダ(2-2)、ベルギー(3-2)という世界レベルのチームを相手にして、1勝1分けという結果を出した。一時の危機からは脱したように見えたが、遠藤はその2試合でチームの善し悪しを判断するのは「難しい」と言う。彼の目には、何かしら物足りない部分が見えていたようだ。
「コンフェデでは、ザッケローニ監督になって、ずっとやり続けてきたことを世界相手にトライした。その結果、ブラジルには通用せず、イタリア戦ではできた部分もあったけど、(試合は)負けた。メキシコ相手にも、いつもの日本のサッカーができなかった。そこでわかったのは、今まで以上に選手同士の距離間と運動量が重要だということ。ひとりひとりの選手が離れ過ぎてしまうと、スペースができて、フィジカルの強い相手には簡単にやられてしまうからね。
また、自分たちの戦い方は研究されているので、その精度をさらに高めないといけないということ。いつも同じ攻め方をしていたら、相手に読まれてしまうので、新しい攻撃パターンを増やさないといけないこともわかった。
それをトライしたのが、(2013年10月の)セルビア戦(0-2)とベラルーシ戦(0-1)だった。結局、ゴールは生まれなかったけれども、ゴールを狙って攻める過程で『これ、いいな』っていう形はいくつかあった。そうした手応えを感じられたんで、内容と結果はついてこなかってけど、あの2試合はすべてがダメだったわけじゃなかった」
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