遠藤保仁の決意「過去の代表とは目指しているモノが違う」
ブラジルW杯まで100日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第30回:遠藤保仁(後編)
W杯出場を決めてから、常に世界との戦いを意識してきた遠藤保仁。 日本代表はまだ「発展途上」だと遠藤保仁は言った。しかしブラジルW杯まで、チームとして活動する時間はほとんど残されていない。3月5日にニュージーランド戦があるものの、それ以降はW杯メンバーが発表されたあと、5月27日のキプロス戦しかないのだ。
「まあ、代表の試合が少ないのは仕方がない。ニュージーランド戦のときも、集合して2、3日で試合でしょ。みんな、久しぶりに集まって、いろいろと確認作業をするのがメインになる。そこで、チームとして何かを底上げするのは難しい。そういう意味では、選手それぞれが各所属クラブでどのくらい成長できるかが、ポイントになってくる。これまでの代表の試合や、日頃のリーグ戦などの試合をこなす中で得た課題を、どれだけ克服し、個人としての力を上げられるかだね。
あとは、メンバーが決まったあとに集まって、集中してやっていくしかない。でもオレは、そこ(W杯までに試合が少なく、時間がないこと)はそんなに心配していない。W杯が近づけば、みんな、自然と危機感を持って、集中してやるよ。今回は目標が高いし、みんなの意識も高いからね」
1 / 3