2014.03.03

出場機会の減少は香川真司のプレイにどのような影響を与えるか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by GettyImages

 2月25日のチャンピオンズリーグ、オリンピアコス対マンチェスター・ユナイテッド戦。後半16分、香川真司は交代選手として久々にピッチに登場した。

6試合ぶりの出場。ケガで欠場したわけではない。体調に問題を抱えていたならいざ知らず、そうではない選手が、これほど出場機会を逸した場合、プレイに影響はどれほど出るのか。

チャンピオンズリーグ、オリンピアコス戦で後半途中から出場した香川真司 おそらく香川にとっては、サッカー人生において初の経験ではないだろうか。チャンピオンズリーグとプレミアリーグとを合わせた今季の出場時間は、28試合を消化して計1050分。およそ11試合と半分しか試合をこなしていないことになる。

 懸念されるのは試合勘だ。最後にフルタイム出場したのは1月11日のスウォンジー戦。ずいぶん前の話だ。その間、紅白戦はこなしているに違いないが、それはあくまでも練習だ。実戦とは違う。精神の高揚感がまず違う。

 とりわけFW系の選手にとって、これは不可欠なものだ。精神的なノリというヤツだ。紅白戦等では、これを100%全開にして戦うことは不可能に近い。相手がレギュラーチームなら、ナニクソという気は働くだろうが、相手にケガを負わせるわけにはいかない。味方とのコンビネーションもレギュラーチームのようにはいかない。観衆もいない。精神的なノリを全開にしにくい環境にある。