グアテマラ戦で修正できるか?今野泰幸が語る「失点増の原因」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by AFLO

「中盤ではボールを奪いにいくのか、(相手の攻撃を)遅らせるのかの見極めが大切になる。奪いにいってかわされてはいけない」

 得てして失点の増加はDFの責任にされがちだが、そこだけに目を向けたのでは問題は解決されない。これまでの試合を振り返っても、日本らしい戦いができているときというのは前線や中盤での組織的な守備が機能し、むしろDFラインには大きな負担がかかっていないものだ。

 攻撃を進めながらもボールを失った瞬間に、すばやく前線から守備に切り替える。言い換えれば、それを徹底することでしか失点は減らせない。長谷部は言う。

「主導権を握って、攻撃はいい形を作れている。今まで以上にリスクマネジメントを気にしながら、(今までやってきたことを)継続してやっていきたい」

 グアテマラの実力を考えれば、今回の試合がコンフェデで対戦した国やウルグアイと同格とは言い難い。だとしても、そろそろコンフェデから続いている悪い流れを断ち切りたい。せめて、そのきっかけくらいはつかみたいところである。

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