2013.08.16

敗因は吉田麻也ではない。日本の「要請」を果たせないザッケローニ

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 ザッケローニの採点は3.5。試合後の記者会見のコメントを聞いていると、監督交代を叫びたくなった。ほぼすべてのコメントに、賛同できなかった。そのあまりにも身勝手な分析には恐れ入るばかりだ。まず口にしたのは、コンディションの悪さ。

「2点差がつくほどの実力差はないと思った」

「今日の試合に関してはうちのミスの多さが出た。ウルグアイはミスが少なく、これが勝敗を分けた」

「これだけミスが多いのは想定外だった」

「フィジカルコンディションはウルグアイのほうが少しいいと思った」

ウルグアイ戦の試合中、たびたび苛立った表情を見せたザッケローニ監督 ザッケローニの言い分をまとめるとこうなる。

「代表監督就任に際し、世界のトップに立てという要請は受けていません。課せられた使命は、W杯本大会出場と世界の強豪との差を詰めることです。実際、フィジカルコンディションが伴ったときは、我々は常にいい試合をしている。身体の小さな日本人が、世界のトップクラスのチームと対戦するときに、コンディションが悪ければ、体力的な差はもっと出る。ミスも出やすくなる。ウルグアイに対して、我々はミスを繰り返し失点を重ねた。ウルグアイの前線の選手は、逆にウチのミスを見逃してくれなかった」