グループリーグ最下位。ザックジャパンと世界の「決定的な差」とは?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 手も足も出なかった惨敗あり、激しい打ち合いの末の惜敗あり、エピソードが豊富だった日本代表のコンフェデレーションズカップだが、終わってみれば3連敗。ひとつの勝ち点も挙げることなく、グループリーグ最下位に終わった。

 2連敗で臨んだ最後のメキシコ戦も、試合序盤は日本が主導権を握っていた。イタリア戦でのいい流れを、そのまま引き継いでいるかに見えた。

 ところが、岡崎慎司のゴールがオフサイドで取り消される不運もあって、なかなか得点できずにいると、前半なかばにして日本はたちまちペースダウン。ボールが前に進まなくなり、中盤で奪われることも多くなった。

メキシコにも敗れて3連敗。コンフェデ杯は日本にとって最悪の結果となったメキシコにも敗れて3連敗。コンフェデ杯は日本にとって最悪の結果となった こうなると、主導権がメキシコへと移っていくのは自然な流れ。後半に入ると、メキシコペースが加速し、日本はリズムを取り戻せないまま2点を失った。

 頼みの本田圭佑は足が止まり、まったく前線にボールが収まらない。ほとんど攻め返すことができなくなったところで不慣れな3-4-3へシステム変更したが、攻守両面でバランスを悪くしただけだった。さらには長友佑都が左ヒザを痛めるアクシデントまで重なっては、もはや万事休す。日本は1点こそ返したものの1-2で敗れた。内容的に見て、スコア以上の完敗である。

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