2013.06.24

コンフェデ杯、全敗。「3試合9失点」を守備陣はどう考えているのか?

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

メキシコ戦でも勝てず3戦全敗となり、がっくりと肩を落とすザックジャパンの面々 岡崎慎司のゴールで1点差に詰め寄ると、同点を狙ってなおも攻勢に出る。しかし、5分という長いロスタイムが終わり、無情にもタイムアップの笛が鳴り響いた。3戦全敗----。勝ち点1すら獲得できず、ザックジャパンのコンフェデレーションズカップは幕を閉じた。

 もっとも、全敗という成績もさることながら、それ以上に重くのし掛かるのは、「3試合9失点」という失点の多さだ----。「守備崩壊」と言われても仕方のない数字である。この結果について、「責任を感じる」と嘆いたのは、ディフェンスラインを統率してきた今野泰幸だ。質問者の眼を真摯に見つめながら、「残念としかいいようがない」と唇を噛みしめた。無念さが募るのは、この試合に向けて守備の綻(ほころ)びを縫う作業を入念に試みてきたから、でもある。

「ミーティングや練習中、監督が修正してくれた。個人的には、ラインをこまめに上げ下げし、相手FWとの駆け引きの中で主導権を握りたい。一瞬の隙が命取りになるから、90分間集中してリスクマネジメントしたい。最後の局面では身体を張って、次(メキシコ戦)こそゼロに抑えたいですね」

 前日にそう意気込んでいただけに、2失点という結果に悔しさを滲ませた。

 失点の山は、初戦のブラジル戦で開始3分に喫したネイマールのスーパーゴールから築かれた。その山に、パウリーニョ、ジョー、デ・ロッシ、オウンゴール、バロテッリ、ジョビンコのゴールが加えられ、最後はエルナンデスの2ゴールが添えられた。

 そのうち、流れの中から奪われた失点は「6」。PKを含むセットプレイからの失点が「3」。これを時間帯別に見てみると、いかに重い失点だったかがよく分かる。サッカーというスポーツは、開始と終了の10分間は集中が切れやすく、そこが勝敗を分けると言われている。しかし、実に9失点のうち8失点が、この時間帯に喫したものだったのだ。