2013.01.11

【なでしこ】岩清水梓が語るロンドン五輪の舞台裏。
「あの悔しさは忘れられない」

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko photo by Hayakusa Noriko

昨年を振り返り新シーズンへの抱負を語った岩清水梓 2011年のワールドカップ優勝で沸いた日本女子サッカー界。なでしこジャパンの選手たちが集大成として目指した2012年ロンドンオリンピックでは、悲願の銀メダルを獲得した。

 その後も、なでしこリーグカップ戦や、女子版クラブワールドカップを目指した国際女子サッカークラブ選手権など、さまざまな大会が目白押しだった2012年。なでしこジャパンの選手たちにとっては、飛躍の年であると同時に、葛藤続きのシーズンでもあった。そんな激動の1年を戦い抜いた、なでしこジャパンのディフェンスリーダー・岩清水梓が、今の思いを語った。

■「なでしこのみんながいなければ潰れていた」

「(2011年の)ワールドカップ優勝で、周りからこれまでにないほどの期待を寄せられるようになった。それは経験したことのないプレッシャーだったし、なでしこのみんながいなければ私は潰れてたと思います。なんか、横と横、隣同士がガッチリと手を組み合ったような感じでしたね(笑)」

 今、岩清水はようやく穏やかに振りかえることができるようになった。それほど、厳しい年月だった。

「期待されている分、絶対に結果を出したいって思ってました。自分でも『メダルを獲りたい』って言っていたけど、そんな甘いものじゃなくて、それが"獲らなきゃいけないもの"になっていった。みんな同じように感じていたと思います。だから、銀メダルは......ホッとしたっていうのが大きいかな」

 ロンドン五輪の決勝はW杯ドイツ大会と同じく、アメリカとの対決になった。最後尾から味方の攻撃する姿を見ながら、岩清水はあらためて自分たちの成長を感じていた。