【なでしこ】澤や宮間が躍動。選手たちがプレイで伝えた被災地復興への想い

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

チャリティマッチの発起人となったなでしこジャパンのメンバーたちチャリティマッチの発起人となったなでしこジャパンのメンバーたち「ドイツワールドカップ、ロンドンオリンピック――私たちは被災地からも多くの方々に応援していただいた。その恩返しとして、私たちに何ができるのか......」

 発起人であるなでしこジャパンの選手たちの想いはクリスマスの夜、国立競技場でのチャリティマッチとして実現した。サンタクロースの帽子をかぶって入場してきた選手たちはハイテンション。楽しいクリスマスゲームにしようと、選手たち自身がこの機会を楽しんでいた。

 また、国立競技場には被災地の子どもたちを招待し、子どもたちは選手のベンチのすぐ脇で観戦。ピッチにも近く、普段見ることができないベンチでの選手たちの様子にも興味津々だった。

 この東日本大震災復興支援チャリティマッチは、さまざまな競技のオリンピック選手たちが参加した『Cheer! NIPPONスポーツフェスティバル』の一環として行なわれた。朝から始まったイベントの大トリを飾ったのが、『SAWAandFriends,X`masNight2012』。クリスマス寒波の影響で厳しい寒さのナイターゲームにも関わらず、約3万人もの観客が彼女たちのプレイに声援を送った。

 このチャリティマッチには、発起人でもあるなでしこジャパン、この夏日本で開催されたU-20女子W杯で活躍したヤングなでしこ(U-20女子代表)に加え、ラモス瑠偉、木村和司、北澤豪、加藤久ら男子日本代表OBの豪華な面々もなでしこたちの呼び掛けにふたつ返事で集結した。

 前半はなでしこジャパンvsヤングなでしこの対戦。全力でぶつかってくる若い力に押し込まれながらも、先制点を決めたのはやはりこの人、澤だった。さらに、なでしこジャパンは熊谷紗希のダイビングヘッドで豪快に追加点を奪うと、最後は鮫島彩が左サイドからドリブルで駆け上がリ、ボールがこぼれてきたところをシュート。ヤングなでしこゴールに突き刺した。

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