【五輪代表】メキシコに完敗も「銅メダルはとりたい」と強い意欲
大津祐樹がスーパーゴールを決めて先制したが......。 試合序盤から、どこか日本はおかしかった。
相手にボールを持たれること自体は、これまでの試合でも多く、ある程度守備的な試合展開になることは問題ない。だが、それにしても、メキシコにパスをつながれ過ぎた。
清武弘嗣が「なかなか守備がハマらなかった」と話したように、これまでの日本の勝ち上がりを支えてきた積極的な守備は、まったくと言っていいほど見られなかった。
また、どうにかボールを奪うことができたとしても、それをスピードのある攻撃につなげることができず、遅攻にせざるをえない。いずれにしても、準々決勝までに見られた日本のよさは消えていた。
それを考えれば、12分という早い時間に、大津祐樹の強烈なミドルシュートで先制できたことは、ラッキーだった。これまでの勢い、そして日本に吹く追い風は、依然として続いているのではないか。そんなことを思わせた。
しかし、見方を変えれば、この先制点もまた、日本が今まで通りに試合を運べていなかったことを示すものでもある。
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