2012.08.09

【なでしこジャパン】因縁の相手アメリカとの決勝でカギを握るのは?

  • 了戒美子●文 photo by Ryokai Yoshiko
  • photo by Hayakusa Noriko/JMPA

決勝でも大きな武器になりそうな宮間のフリーキック いよいよなでしこジャパンが決勝戦を迎える。ただひたむきに、必死に、結果だけを求めていくことになるだろう。4年間、ここを目指してやってきた彼女たちの努力が結実するときを迎える。

 昨年、W杯女王となったときから、合い言葉は「五輪での金メダル」だった。男子とは違い、W杯よりも五輪の金メダルが重要視される女子サッカー。「来年、五輪で負けたら意味ないよね」という言葉が、決勝直後のミックスゾーンでもあちこちから聞こえてきた。彼女たちが真の女王であると自身で納得できるのは、五輪でメダルを勝ち取ってからなのだ。

  対戦相手アメリカとなでしこの間にはストーリーがある。まずは4年前の北京五輪。アメリカに準決勝で敗れると、なでしこは勢いを失い、メダルを持ち帰ることはできなかった。

 当時、なでしこのパスサッカーにいたく感動したスンドハーゲ監督は「女子サッカーの未来だ」と記者会見で語っていたが、実際にはパワーでもスピードでも、もちろん組織力でも日本は圧倒された。しかも当時のなでしこたちは、4位になったことに満足していたとまでは言わないが、すっきりした表情だったのが印象的だった。4位は十分な成績でもあったのだ。

 また、北京五輪を機にベテラン選手の引退も決まっていた。「これからは若い世代で。私なんかよりも若くて良い選手もたくさんいるし……」と、現主将の宮間はアメリカ戦後に語っている。彼女が指した”若くていい選手”とは阪口のことだったが、宮間も阪口も今回はそろって主力としてチームを支えている。