【日本代表】「最強」ザックジャパン圧倒的攻撃力を支えているのは『バルサの原理』

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

ハットトリックを達成するなど、日本の攻撃をけん引した本田圭佑。左は本田を祝福する長友佑都、右は前田遼一。ハットトリックを達成するなど、日本の攻撃をけん引した本田圭佑。左は本田を祝福する長友佑都、右は前田遼一。 日本代表が強い。

「みんな集中しているし、(オマーン戦に)勝ったからといって油断はしていない。自分たちのゲームができれば勝てると思う」

 ヨルダン戦前日、キャプテンの長谷部誠はそう話していたが、確かに日本の選手たちは油断するどころか、さらに集中力が増しているようにさえ見えた。

 実にスコアは、オマーン戦の3-0をも上回る6-0。昨年1月のアジアカップで対戦したときには先制を許し、どうにか1-1で引き分けたヨルダンを相手に、ゴールラッシュでの完勝である。

「1点目の取り方、試合の入り方が何よりもいい。文句のつけようがない」

 本田圭佑がそう話すように、今の日本は試合開始と同時に容赦なく攻め立て、早い時間に先制点を奪ってしまう。しかも、握った主導権を手放すことなく追加点を重ねていくから、相手にとってみれば、つけ入るスキがまったくないのだ。

 そうして積み重ねた得点は2試合合計で、本田の4ゴールを含む9得点。圧倒的な攻撃力で相手をねじ伏せている。

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