【日本シリーズ】打率.095、今季わずか4安打の男が主役に! ソフトバンク川村友斗、初打席で決勝アーチを放てた理由 (2ページ目)
【高校時代は甲子園準優勝を経験】
北海道出身の27歳。北海高時代は2度の甲子園出場を経験し、2年夏には2本塁打を放って準優勝に貢献した。
高校卒業後に進学した仙台大でも、リーグ戦で首位打者や本塁打王に輝くなど、打撃センスを発揮。当時東北福祉大に所属し、現在はチームメイトの津森宥紀から満塁本塁打を放ったこともある。
2021年の育成ドラフト2位でソフトバンクから指名を受け、2022年に入団。プロ2年目の2023年には一軍のオープン戦に抜てきされ、12試合で打率.357、1本塁打を記録した。しかし、チーム事情もあって支配下登録は見送られた。
翌2024年には春季キャンプから猛アピール。川村に緒方理貢、仲田慶介を加えた3人は「育成三銃士」と呼ばれ、そろって注目を集めた。そして同年の開幕前、川村は念願の支配下登録を勝ちとった。
こうして足跡をたどれば、川村は決して無名の選手ではない。もともと走攻守の三拍子そろった、将来のレギュラー候補として期待されていた外野手なのだ。
支配下登録1年目の2024年には88試合に出場。140打席に立ち、打率.268、1本塁打を記録した。ただ、ソフトバンクの外野陣は、球界でも屈指の激戦区である。
2025年に最高出塁率のタイトルを獲得した柳町達でさえ、レギュラーの座をつかむまでに長く苦労を重ねてきた。それほど選手層が厚く、わずかなチャンスをものにしなければ生き残れない世界なのだ。
そんななか、川村は持ち前の俊足と守備力を武器に、自らの居場所を切り開いていった。今季も3年連続となる開幕一軍入りを果たし、自己最多の103試合に出場。しかし、打席に立ったのはわずか45回だった。
出場機会のほとんどが代走や守備固め。レギュラーシーズンに放った安打は、わずか4本。打率.095という数字が、打者としての打席機会の少なさと苦悩を物語っていた。
「シーズン最初は打ってやるぞという気持ちで臨んでいました。だけど、4月に一度だけスタメンもありましたが、結果が出ない(4月末時点で5打席無安打3三振)。自分のなかで『100試合は出るぞ』というシーズン目標に切り替えました。だけど、やるべきことは続ける。それだけは決めていました」
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