【プロ野球】掛布雅之が指摘する「今の阪神に足りないもの」 1985年のチームよりもつながりを感じない (3ページ目)
【守りのミスをいかに減らせるか】
――お互いを鼓舞していたのですね。
掛布 そうなんです。僕がバッティングの状態が悪い時には、平田が「やれることをしっかりやりましょうよ」「ボール回しだけでも元気出しましょうよ」などと声をかけてくれたんです。そういう言葉を聞いて、「掛布さんにチームを引っ張ってもらわなきゃ困るんです」っていうものが伝わってきて、気持ちのスイッチがグッと入りましたから。
後輩がそうやって背中を押してくれたことはすごくありがたかったですし、それがチームだと思うんです。平田は常に僕の横でプレーしていたから、状態のよし悪しがわかるんですよ。逆に僕から見ても、平田が疲れているかどうかなどがわかりましたから。
――ポジションが固定されると、さまざまなメリットがありますね。
掛布 フライの捕球もそうでした。平田やキャッチャーの木戸克彦はフライを捕るのがあまり得意ではなく、逆に僕は得意なほうだった。だから平田も木戸も「掛布さんが捕れるフライは、全部捕ってください」と言うわけです。でも、それも横のつながりなんですよ。ショートのフライをサードが捕ってはいけない、ということはないですし、アウトにすればいいわけですから。お互いがわかっていればいい話です。
今の阪神に足りないものはそこなんじゃないですか。投手力も高いわけですし、もうちょっと守る野球を大切にしてほしいです。
――夏場はピッチャーの疲労が蓄積する時期なので、打つこともそうですが、守りでカバーすることも重要になるかと思います。
掛布 そのとおりですね。ピッチャーが疲れてくればくるほど、それを助けるのは守りです。ゴロを確実にさばいて、ダブルプレーなどをとれると楽ですし、ピッチャーの球数も減ります。無駄なランナーを残したり、出したりしなくてよくなりますしね。
本塁打を打たれて空中戦に持ち込まれ、5点、6点と取られる防ぎようがない時もありますが、その場合は打ち返すしかない。でも、そうではない場合、いかに守りのミスをなくすかが大事。それが失点に絡んでしまいますから。
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