【プロ野球】緒方孝市のセ・リーグ順位予想は、岡本和真が抜けた巨人に厳しい評価 広島が阪神を上回るための条件も語った (3ページ目)
【5位予想:巨人】
――岡本和真選手(トロント・ブルージェイズ)が抜けた巨人は、5位と予想されました。
緒方 岡本は打線の主軸を担っていましたし、抜けたのは痛すぎます。新外国人のボビー・ダルベックを獲るなど補強していますが、やはり岡本の代わりはいません。昨シーズンも、岡本がケガで離脱してからチームが低迷しましたよね。それくらい中心選手だったということですし、穴を埋めるのは難しいと思います。坂本勇人にしろ、丸佳浩にしろ、経験はあるけど全試合に出られるかといえば正直難しい。4年目の浅野翔吾ら近年のドラフトで入団した若手たちが、チームの中心になって牽引していってほしいところですが、伸び悩んでいますよね。
投げるほうでは戸郷翔征がしっかりしないといけないのですが、オープン戦でのピッチングを見ていた感じだと厳しそうです。予想されている先発ローテーションの顔ぶれを見ると、ルーキーと新外国人、他球団から補強した選手で埋まっていますよね。本来は生え抜きで柱となるピッチャーがいるうえで、プラスアルファを求めるのが理想ですが、それだけ台所事情が苦しいということでしょう。
【6位予想:ヤクルト】
――ヤクルトも大黒柱の村上宗隆選手が抜け、相当苦しくなる?
緒方 巨人の岡本が抜けたことと同じです。チームの核となる選手が抜けてしまうと、なかなか代わりは出てこない。特に村上の場合はリーダーシップもすごくありましたし、若い頃から高い意識を持ってプレーしてきた選手ですからね。
ホセ・オスナ、ドミンゴ・サンタナ、長岡秀樹ら力のある打者はある程度いますが、それでも村上の穴は大きすぎます。かつて鈴木誠也(シカゴ・カブス)が抜けた時の広島もそうでしたが、代わりがいない選手が抜けてしまったあとのチームは立て直すのに時間がかかります。
先発ピッチャー陣にも不安があります。ある程度計算できるのは、吉村貢司郎くらいじゃないですか。奥川恭伸にも期待したいですが、彼の場合はまずシーズンを通してローテーションをしっかり守り、首脳陣からの信頼を得るところから始めないといけません。1年間投げられていないピッチャーに、いきなり「15勝してくれ」とは言えませんから。先発が弱い分、リリーフ陣は昨シーズンに新人王を獲った荘司宏太や、経験のある石山泰稚を中心にフル回転せざるをえないでしょうし、今年も厳しい戦いになりそうです。
【プロフィール】
緒方孝市(おがた・こういち)
1968年生まれ、佐賀県鳥栖市出身。1986年に広島東洋カープからドラフト3位で指名され入団。2008年まで主に外野手として活躍し、盗塁王のタイトルを3度、ゴールデングラブ賞を5年連続で受賞した。2009年に現役を引退後、コーチとして後進の指導。2015年に監督に就任すると、2016年から18年にかけてチームを球団史上初の三連覇に導いた。2019年に退任後、野球評論家などで活躍中。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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