【プロ野球】篠塚和典セ・リーグ順位予想1位は「当然」の阪神 それ以外は「どこが2位になってもおかしくない」 (3ページ目)
【5位予想:中日】
――昨年は3年連続最下位を脱出した中日。現状をどう見ていますか?
篠塚 ホームランウイングができて球場が狭くなり、メジャー通算164本塁打の実績がある新外国人ミゲル・サノーを獲りましたし、細川成也らで構成する中軸に期待ですね。岡林勇希と田中幹也の1、2番コンビなど、ある程度固まってきました。復活を期す高橋周平や、上林誠知、石川昂弥、ブライト健太、鵜飼航丞など、立浪和義元監督の時にいろいろな選手を使って経験させてきたことが、少しずつ実ってきている感じがします。
大野雄大、涌井秀章、松葉貴大、FA残留の柳裕也ら、先発ピッチャー陣にベテランが多いのが気がかりです。2年目の金丸夢斗への期待は高いようですが、ポテンシャルはあるものの、勝ち星が計算できるかはシーズンが始まらないと不透明で、計算できるのは髙橋宏斗くらいじゃないですか。
高校、大学で日本一の投手になったルーキーの中西聖輝(1位/青山学院大)、日本選手権優勝投手の櫻井頼之介(2位/東北福祉大)らが金丸とともに戦力になれれば、チームがいい位置を目指せるはずです。故障で離脱中のクローザーの松山晋也は開幕に間に合わないようですし、開幕直後のリリーフ陣のやりくりもポイントになりそうです。
【6位予想:ヤクルト】
――今年もヤクルトは最下位の予想となりましたね。
篠塚 やはり村上が抜けた穴は大きいです。山田哲人はセカンドからコンバートも考えているようですが、近年の状態は厳しいですし、打線は苦しいです。例年どおり、ホセ・オスナとドミンゴ・サンタナに頼らざるをえませんし、若手の突き上げがないとチームが勢いづかないと思います。あと、ヤクルトはケガ人が多すぎるので、その部分の対策も必要なんじゃないですか。池山隆寛新監督がどんなチームづくりを進めていくか注目しています。
ピッチャー陣も苦しいです。奥川恭伸がどこまで投げられるのかがポイントだと思いますが、シーズンを通して投げられるかが重要です。計算できるのは、開幕投手を務める吉村貢司郎くらいじゃないですかね。そのなかで、通算188勝、24年連続勝利の石川雅規には、25年連続勝利を達成してほしいです。若手は、彼が健在なうちに投球術をお手本にするべきです。
巨人をはじめ、今年はかなり育成をしなければ戦力が整わない状況のチームが多いです。各チームからどんな若手選手が出てきて、ベテラン選手とどう融合していくか。こういった状況だからこそ、非常に楽しみです。
【プロフィール】
■篠塚和典(しのづか・かずのり)
1957年7月16日生まれ、東京都出身、千葉県銚子市育ち。1975年のドラフト1位で巨人に入団し、3番などさまざまな打順で活躍。1984年、87年に首位打者を獲得するなど、主力選手としてチームの6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献した。1994年を最後に現役を引退して以降は、巨人で1995年~2003年、2006年~2010年と1軍打撃コーチ、1軍守備・走塁コーチ、総合コーチを歴任。2009年WBCでは打撃コーチとして、日本代表の2連覇に貢献した。
■元巨人、WBCコーチ・篠塚和典氏の夏の野球教室
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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