【WBC2026】「悩め、悩め、たくさん悩め」 千賀滉大の金言が種市篤暉を侍ジャパンの若きエース候補へと変えた (4ページ目)
本来のフォークとスプリットを取り戻したのはもちろん、直球が格段によくなった。シーズン終盤はストレートで三振を奪うシーンも増えた。種市の直球には、かねてより千賀が「貫通力がすごい」と絶賛する魅力がある。年月を重ねるなかで直球のボリューム感もいっそう増している。
【昨年11月からWBCに照準】
2026年1月。種市は今年もまた千賀と自主トレを共にした。
「一緒に練習する目的は投球フォーム。千賀さんとは一生、その話しかしないですね」
今年もまた充実の時を経て迎えた春季キャンプ。温暖な石垣島のB組で独自調整を許された右腕は今月11日、台湾・楽天モンキーズ戦に先発して1回を無安打、無失点、2奪三振と好投した。この時期にしてストレートの球速は球場表示ですべて154キロオーバー。最速は156キロを掲示した。千賀との自主トレで昨季につかんだフォームをさらに洗練させ、理想形にまた一歩近づいているという。調整はきわめて順調だ。
「自分は(侍ジャパンに)選ばれるんだと思い込んで、11月くらいからWBCに合わせてオフもずっと準備をしていましたから」
また、今回の侍ジャパンでは背番号26を背負っている。ロッテでは「ファン」を表す永久欠番として大切にされている番号だ。
「ロッテの代表だと思って、その番号を背負って頑張りたいなと思って自分で選びました」
2026年、種市は侍ジャパンの正メンバーとしてWBC本大会でどんな快投を演じてくれるだろうか。
著者プロフィール
田尻耕太郎 (たじり・こうたろう)
1978年生まれ、熊本市出身。 法政大学で「スポーツ法政新聞」に所属。 卒業後に『月刊ホークス』の編集記者となり、2004年8月に独立。 九州・福岡を拠点に、ホークスを中心に取材活動を続け、雑誌媒体などに執筆している。
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