「野球で稼げる女子選手がいてもいい」女子野球・島野愛友利の挑戦と言葉にヒロド歩美が魅了される理由 (2ページ目)
【女子野球の未来に向けられた言葉の重み】
ドラフト後に取材をさせていただいた時も、彼女の言葉の多くは、自分のアメリカ挑戦という個人的な思いよりも、女子野球界全体の未来に向けられたものでした。「野球で稼げる女子選手がいてもいい」。彼女が語ったこの言葉は、本当に重い。プロではないジャイアンツの女子チームや、その他のチームで野球を続ける選手たちは、働きながらプレーするのが一般的です。「男性とはこんなにも環境が違う」という厳しい現実をあらためて突きつけられました。
だからこそ、彼女の言葉を聞いた時、伝える側の私としても、これはしっかりと報じなければいけないという大きな責任と使命感を覚えました。まだ22歳なのに、自分のことだけでなく、つねに周りのこと、未来のことを見据えている。彼女のような選手がいることを、もっと多くの人に知ってほしいと心から思います。
恵まれているとは言えない環境でも、女子野球の選手たちは、本当に純粋に「野球ができる幸せ」を全身で表現しています。100パーセントの気持ちで野球に向き合っているんです。だからこそ、島野選手の話を聞いて、彼女たちの力になりたい、この現状を発信することで応援したいと、強く思いました。
逸材と呼ばれる選手でさえ、環境を理由に野球を諦めてしまうことがある。そんな話を聞くと、本当にもどかしい気持ちになります。島野選手のような特別な選手は、自ら道を切り開いていけるかもしれない。でも、誰もがそうできるわけではない。彼女は、自分が先頭に立って道を切り開きながら、あとから続く選手たちのために環境を整えたいという、本当に強い覚悟を持っているんです。
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