【日本シリーズ】崖っぷちの阪神に何が起きているのか 藤川球児監督が38秒の会見で発した言葉に、昨年の小久保裕紀監督の姿を見た (4ページ目)
人は失敗(敗戦)から学ぶ。それは試合そのものを振り返ることだけでなく、記者の質問に答えたり、自ら言葉を発したりする過程で、指揮官自身の思考が整理されていくことも少なくない。だがその時間を避けてしまうことで、ネガティブな状況を好転させるチャンスを逃しているのではないか。
昨年のシリーズで小久保監督が口にした「振り返ってもしょうがない」という言葉は、記者との穏やかなやり取りのなかから出たものだった。しかし、その姿勢ではシリーズの流れを変えることはできなかった。
はたして、藤川監督は絶体絶命のピンチでどんな采配を振るうのか。セ・リーグ王者としての意地を見せてほしい。
著者プロフィール
- 氏原英明 (うじはら・ひであき)- 1977年生まれ。大学を卒業後に地方新聞社勤務を経て2003年に独立。高校野球からプロ野球メジャーリーグまでを取材。取材した選手の成長を追い、日本の育成について考察。著書に『甲子園という病』(新潮新書)『アスリートたちの限界突破』(青志社)がある。音声アプリVoicyのパーソナリティ(https://voicy.jp/channel/2266/657968)をつとめ、パ・リーグ応援マガジン『PLジャーナル限界突パ』(https://www7.targma.jp/genkaitoppa/)を発行している 
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