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【プロ野球】星野伸之が考える短期決戦で重要なこと 苦手なソフトバンクとのCSファイナルに進んだ場合、ポイントになりそうな選手は? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――先ほど、柳田選手を警戒すべきとのお話でしたが、一方でオリックスのキーマンを挙げるとすれば?

星野 杉本裕太郎です。4番ではなく、6番あたりでもいいと思うんです。彼が打つと本当にチームが盛り上がりますし、過去の例からも短期決戦で乗った時は手がつけられませんから。

 それと、杉本にホームランが出る前は、必ずと言っていいほど逆方向(ライト方向)にヒットを打っています。例えば、第一打席で逆方向へヒットを打つと、次かその次の打席でレフトへ大きなホームランを打ったりする。ホームランにならなくてもすごくいい当たりをフェンス前まで飛ばしたりしています。なので、逆方向へヒットを打った後の杉本には期待できます。

――最近の杉本選手の状態をどう見ていましたか?

星野 9月22日のソフトバンク戦で、セットアッパーの松本裕樹から決勝のホームランをレフトに打ちましたが、上半身が泳ぎながらも、粘り腰で踏ん張ってうまく打っていました。「杉本の打ち方としては珍しいな」と思いましたが、あのような打ち方ができるのであれば、ピッチャーは"抜いた球"を投げるのが怖いでしょうね。拾われて長打にされてしまうので。

 勝ちパターンの松本から打っているというのも大きいですし、やはりホームランを打ってベンチに戻ってきた時の"昇天ポーズ"ですよ。短期決戦はチームを勢いづける"ノリ"も大事になりますから。杉本が打てばファンも含めてイケイケになる気がします。

――ほかにポイントになりそうなことはありますか?

星野 森友哉を何番で起用するのかもポイントになりそうです。仮に3番に置くと、けっこう打順が回ってきますよね。彼が本来の調子なら、ソフトバンクの強力先発陣に対して3番あたりを打ってくれると助かるのですが、状態がどうなのか......。右太腿裏ハムストリングの故障上がりなので、あまり走らせるとダメなのであれば、下位打線のほうがいいのかなと。

 あとは、やはり太田椋もポイントになるひとりでしょう。彼は逆方向(ライト方向)にも打てますし、引っ張ることもできるので。"つなぎ役"の役割も、自分で試合を決めることもできるので、3番などで期待しています。

【プロフィール】

星野伸之(ほしの・のぶゆき)

1983年、旭川工業高校からドラフト5位で阪急ブレーブスに入団。1987年にリーグ1位の6完封を記録して11勝を挙げる活躍。以降1997年まで11年連続で2桁勝利を挙げ、1995年、96年のリーグ制覇にエースとして大きく貢献。2000年にFA権を行使して阪神タイガースに移籍。通算勝利数は176勝、2000奪三振記録している。2002年に現役を引退し、2006年から09年まで阪神の二軍投手コーチを務め、2010年から17年までオリックスで投手コーチを務めた。2018年からは野球解説者などで活躍している。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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