里崎智也と五十嵐亮太が分析する、メジャー開幕戦先発の山本由伸と今永昇太、鈴木誠也と「打者・大谷翔平」の今季 (4ページ目)
【今年、大谷の「50-50」は難しいかも?】
----続いては「バッター・大谷」の印象を教えてください。
里崎 いい感じできていると思いますよ。正直、打つことについては誰も心配してないんじゃないですか。ただ、やっぱり盗塁は減りそうですけどね。特にヘッドスライディングでの帰塁が禁じられているので、帰塁に重点を置いてリードをするか、もしくはリードを小さくするかしかない。そうなると盗塁成功の確率は低くなるし、アグレッシブに盗塁することは難しくなると思います。
五十嵐 そうなると、去年に達成した「50-50(ホームラン50本・盗塁50個)」は、今年は厳しいかもしれないですね。
里崎 またケガをするリスクは避けたいだろうし、わざわざ積極的に盗塁をする必要もないしね。まずは、投手復帰に重点を置いたほうがいいですよ。
五十嵐 僕もサトさんと一緒だけど、バッティングに関しては今年も心配ないんじゃないですかね。バットを長くしてもしっかり結果を残しているし、「ちょっと引っ張り傾向にあるな」と思っていたら、すぐに修正していましたから。打球スピードも、打球角度もしっかり出ていますね。
去年は開幕以来、なかなかホームランが出なかったけど、今年はいきなり2試合目でホームラン。アメリカに戻ってからも打てています。今年も大きなスランプはなさそうですし、体調さえよければ間違いなく結果を残すでしょう。
----どうもありがとうございます。後編では、第2戦で先発したドジャースの佐々木朗希投手、そして、復活が期待される「投手・大谷翔平」について伺いたいと思います。
里崎・五十嵐 了解です。
(後編:佐々木朗希メジャー1年目の課題 「投手・大谷翔平」の復活の時期も予想した>>)
【プロフィール】
里崎智也(さとざき・ともや)
1976年5月20日生まれ、徳島県出身。鳴門工(現鳴門渦潮)、帝京大を経て1998年のドラフト2位でロッテに入団。正捕手として2005年のリーグ優勝と日本一、2010年の日本一に導いた。日本代表としても、2006年WBCの優勝に貢献し、2008年の北京五輪に出場。2014年に現役を引退したあとは解説者のほか、YouTubeチャンネルなど幅広く活躍している。
公式YouTubeチャンネル『Satozaki Channel』
五十嵐亮太(いがらし・りょうた)
1979年5月28日生まれ、北海道出身。1997年ドラフト2位でヤクルトに入団し、2004年には当時の日本人最速タイ記録となる158キロもマークするなど、リリーフとして活躍。その後、ニューヨーク・メッツなどMLBでもプレーし、帰国後はソフトバンクに入団。最後は古巣・ヤクルトで日米通算900試合登板を達成し、2020年シーズンをもって引退した。現在はスポーツコメンテーターや解説者として活躍している。
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著者プロフィール
長谷川晶一 (はせがわ・しょういち)
1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て2003年にノンフィクションライターとなり、主に野球を中心に活動を続ける。05年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家(R)」。主な著書に、『詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間 完全版』(双葉文庫)、『基本は、真っ直ぐ──石川雅規42歳の肖像』(ベースボール・マガジン社)、『いつも、気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『中野ブロードウェイ物語』(亜紀書房)、『名将前夜 生涯一監督・野村克也の原点』(KADOKAWA)ほか多数。近刊は『大阪偕星学園キムチ部 素人高校生が漬物で全国制覇した成長の記録』(KADOKAWA)。日本文藝家協会会員。
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