【プロ野球】緒方孝市がセ・リーグの順位を予想 チーム力が増して上位にきそうなチームは? (3ページ目)
【4位予想:DeNA】
――昨季に日本一となったDeNAは4位予想ですが、その理由は?
緒方 昨季は日本一になったものの、リーグ戦では勝率が.507の3位。外国人選手を含めてうまく補強するチームですし、先発ピッチャーに関してはトレバー・バウアーをはじめ、アンドレ・ジャクソンやアンソニー・ケイらの活躍次第で、順位も大きく変わると思います。打線はリーグナンバーワンと言っていい陣容ですが、ピッチャー陣がシーズンを乗り切れるかどうかが懸念点です。どうしても、ひとつ薄いような気がするんです。
――バウアー投手が中4日で回ることで、先発ローテーションの運用が肝になりそうですね。
緒方 日本人投手も含め、先発ピッチャーはやり繰りして回していけると思うのですが、基本的に先発が100球前後で交代すると考えれば、やはり問題は先発が降りた後の組み立てです。リリーフ陣に少々不安がありますから、うまくいくかどうか......。
ただ、やはり打つほうはいい。梶原昂希や森敬斗、度会隆輝ら今季にブレイクしそうな若い選手がいますし、クリーンナップの破壊力は脅威です。DeNAは外国人の先発ピッチャーの出来が浮沈のカギを握っていると思います。
【5位予想:ヤクルト】
――主力に故障者が多いヤクルトはどう見ていますか?
緒方 オープン戦を見てきた限り、ヤクルトと中日は苦しいんじゃないかなと思います。ましてヤクルトは、村上宗隆、山田哲人、塩見泰隆ら主力に故障者が続出していますしね。
ピッチャー陣を見ても、そこまで改善した部分が見えません。小川泰弘や石川雅規らベテランに頼らざるをえない状況では苦しいですし、開幕投手を務める奥川恭伸もどれくらいの状態なのか、シーズンを通じて投げられるのかが未知数です。
ただ、こういう状況は、赤羽由紘ら若手野手にとってはチャンス。レギュラーを奪い取る気持ちで頑張ってほしいですね。
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