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篠塚和典が選ぶ巨人歴代ベストナイン 「ON抜き・V9以降」の条件で名前が挙がったのは? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――ご自身のことは語りにくいですよね?

篠塚 語りにくいです(笑)。

――篠塚さんは、先ほど話に出た「あなたが選ぶベストナイン」のセカンドで選ばれていますし、首位打者を2度、ゴールデングラブを4度受賞されていて攻守両面で貢献されています。1980年代の黄金期は巨人戦の視聴率も高く、知名度も圧倒的でした。イチローさんをはじめ後世の多くの選手に影響を与えましたし、誰もが納得の選出ではないでしょうか。

【名選手が多い三遊間は?】

――続いて、ショートはどうしますか?

篠塚 これは、もう坂本勇人です。昨季から本格的にサードへとコンバートされましたが、ショートという大変なポジションをこれだけ長く守りながら、打撃面でも歴史に残る成績を残してきています。河埜和正さんや川相昌弘といった名手もいましたし、"打てるショート"という意味では二岡智宏もいましたが、ひとり選ぶとすれば、右打者で最年少2000本安打も達成し、2016年に首位打者を獲得、2019年には40本塁打をマークした坂本ですね。

――続いてのサードといえば、長嶋茂雄さんを思い浮かべる方が大多数だと思いますが、今回はあえて除いています。誰を選びますか?

篠塚 原辰徳が4番・サードで長く活躍していましたし、同じ時代にプレーしてよく知っていることも含め、原と言いたいところではありますが......打撃の安定感と本塁打王という打者の勲章を3度獲得している観点から、岡本和真を入れることになるでしょうか。巨人は注目度が高く大きなプレッシャーがかかる球団で、FAで移籍してきた選手でも活躍することが難しい。岡本はそういう球団で、結果をコンスタントに出し続けている選手ですから。

 昨季こそ30本に届きませんでしたが、毎年のように30本前後のホームランを打ち、打点も稼ぐ。打撃に安定感があり、サードの守備もまずまずですし、ゴールデングラブ賞も獲っています。ファーストを守ったりレフトを守ったり、大変でしょうけどね。

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