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今中慎二が語る中日・井上一樹新監督への期待 立浪和義前監督が残したものを継承しつつ「自分の色を出せるか」

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

今中慎二が語る「中日の現在と今後」後編

井上一樹新監督について

(中編:根尾昂の現状とドラ1・金丸夢斗への期待 理想の育成・起用法や課題は?>>)

 中日の元エースであり、かつてはチームメイトとして井上一樹新監督と共にプレーした今中慎二氏。同監督への期待を、当時のエピソードと併せて語ってもらった。

来季から中日の指揮を執る井上一樹新監督 photo by Sakei Visual来季から中日の指揮を執る井上一樹新監督 photo by Sakei Visualこの記事に関連する写真を見る

【井上新監督の現役時代の印象と、指揮官としての期待】

――今中さんは1988年のドラフト1位、井上一樹監督は1989年のドラフト2位で中日に入団。チームメイトとして共闘した期間もありましたが、どんな方ですか?

今中慎二(以下:今中) 接していて思ったのは、性格的に調子に乗ったらガンガン上がっていく、わかりやすいタイプだということです。逆に、調子が落ち込んだ時もわかりやすかったですよ。

 4打席凡退をした試合の後などは、ご飯も食べられないくらい落ち込んでいましたからね。「あぁ、けっこうわかりやすいんだな」って(笑)。でも、野手の場合はローテーションで回るピッチャーと違って、4タコしようが次の日に挽回できるチャンスがくる。切り替えざるを得ないというか、落ち込んでいる暇もないので大変ですね。

――そんな井上監督が来季から指揮を執るわけですが、期待していることは?

今中 いかに自分の色を出せるか、自分の考えをチームにどう浸透させていけるかが大事になるんじゃないかと。立浪和義前監督が築いてきたものを継承することも大事だと思いますが、いかに思い切ってできるかじゃないですか。「足や小技を絡めていく」という話もしていましたが、ここ数年はそういう攻撃があまりできていませんでした。オープン戦まではできていることもあるんですが、シーズンに入ってからできるかどうかですね。

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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